「自然」をめぐる多様な視点が出会う場所 ─ 雲ノ平山荘が手がける店舗が松本市にオープン

6月5日(金)、松本市の複合ビルZERO HUB内に「雲ノ平商店」がオープンします。
お店の施工を、弊社WORKS-ZEROと雲ノ平山荘のチームが協力して行いました。
オーナー様より、お店への想いや今後の展望についてコメントをいただきました。
お店が生まれた背景について
― 雲ノ平商店とは
北アルプスの最奥に位置し、どの登山口からも二日以上の歩みを要する雲ノ平。
これまで私たちは、山小屋を単なる登山者の宿泊施設にとどめず、人と自然が創造的に交わるための“前線基地”として、さまざまな活動を展開してきました。
アーティストたちが山で創作活動を行う【雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム】、そこで生まれたデザインを製品化する【nubis umbra】、雲ノ平の環境保全活動を行う【雲ノ平トレイルクラブ】、人文学や自然科学の研究者とともに「自然」を思考する【雲ノ平サイエンス・ラボ】など、その内容は多岐にわたります。
こうした取り組みを広く紹介するとともに、そこで生まれた作品やプロダクトの販売、コミュニティ間交流の活性化へとつなげる中継基地として「雲ノ平商店」を構想しました。
―「自然」をめぐる多様な視点が出会う場所
私たちが一貫して掲げてきたテーマは、「自然」をめぐる多様な視点を深め、出会わせることです。
環境危機や社会の分断が叫ばれる時代に、「自然」という言葉はさまざまな問いを私たちに投げかけます。
持続可能性、美しさ、健康、土地との関わり、合理性だけでは見えないものについてなど。
創作や研究活動から見える自然、生活の感触や遊びの中から見える自然。
それぞれに異なる視点が交わるところにこそ、豊かな世界の情景が立ち上がります。
「雲ノ平商店」は、こうした視点を最大限の遊び心をもって再構築する場所にしたいと考えています。
― 雲ノ平山荘のルーツとして
また、松本は雲ノ平山荘のルーツともいえる街です。
雲ノ平山荘の創業者である伊藤正一は松本市出身であり、そこを拠点にして黒部源流域の開拓へと身を投じました。
その歴史を振り返りながら、私たち自身も新しい物語を紡いでいきたいと思います。
店内について
「雲ノ平商店」はそれぞれに表情の異なる3つのフロアからなっています。
長年にわたる雲ノ平山荘の運営、山荘代表の経験やアイディアを活かした空間となっております。
1階 Cafe&Bar / Shop
大通りのコーナーにあるガラス張りのファサードを覗くと、クラシカルで、どこか洞窟のような不思議な風情のある空間と、タイル張りのバーカウンターが見えます。
周囲の棚や壁には、「nubis umbra」 をはじめとしたアウトドア小物に混じって、さまざまなアート作品や書籍、工芸品などが散りばめられています。
カウンターでは、選りすぐりの飲み物や軽食、各種マニアックなお酒を常時注文でき、ぼんやりと寛ぐこともできます。
お店のスタッフと、雲ノ平の登山や山荘の取り組みなどについて、よもやま話を楽しんでいただくこともできるでしょう。
2階 古本
このフロアの大部分は、「むこうみね書店」という古書店になっています。
雲ノ平山荘とは10年来の付き合いになる店主の小谷田さんが営む古本屋で、自然・アート・人文学・サイエンスなど、山荘の取り組みとも関連した本が所狭しと並びます。
棚のところどころには、謎めいた古道具や骨董品、アート作品が紛れ込んでいるかもしれません。
書棚を眺めながら、座ってコーヒーなどを飲める一角もご用意しています。
3階 Gallery
階段を上がると、昭和40年代に作られたと思われる和室が、忽然と現れます。
時とともに煤けたこの空間をあえてそのまま残し、アートギャラリーとしました。
現代の時間軸から少しずれた感覚が漂うこの場所で、雲ノ平の自然に触発されたアート作品と向き合ったとき、どのような心象風景が立ち上がるのか。
どうぞご期待ください。
お店一押しメニュー
【雲ノ平商店オリジナルホットドッグ】
毎日食べても飽きないスタンダードな味を目指しました。
雲ノ平山荘のハンバーガーなどでもお馴染みの三浦パン屋充麦の特製ドッグパンに、創業1910年の老舗のお肉屋さん、横須賀松坂屋の特製ソーセージを合わせています。
充麦さん、松坂屋さんと試作を重ね、ついに納得できる味に。
ほどよい粗挽き感と肉汁、シンプルな味付けにこだわったソーセージが軽い口当たりのパンと相性よく仕上がっています。
出来立ての美味しさはもちろん、テイクアウトも可能ですので、さまざまなシーンでお楽しみください。
ホットドッグのお供には、コクと香りを楽しめる深煎りの「雲ノ平ブレンドコーヒー」をどうぞ。
コーヒー豆は、浅間温泉に焙煎所と店舗を構えるみやちか珈琲のものを使用し、ご注文ごとに挽きたてをドリップしています。アイスコーヒーもご用意しています。
そのほか、ホットドッグと相性の良いクラフトビールやカクテルもお楽しみいただけます。
今後の展望について
上記でご紹介した複合的な要素を一堂に会し、日々の雲ノ平山荘を満たす、明るくも一抹のカオスを孕んだざわめきを、都市空間の中にも生み出せればと考えています。
分断や対立が深まる時代に、「自然」という数少ない普遍的な価値に向き合うことで、あらためて多くの人たちが共有可能な文化のあり方を見出す縁になれば幸いです。
お店詳細情報
● オープン予定日:2026年6月5日(金曜日)
● 住所:長野県松本市中央3丁目1−26 ZEROHUB 01号室
● 営業時間:日曜日-木曜日12:00-20:00、金・土曜日12:00-21:00
● 定休日:毎週火曜日
● 駐車場:なし(近隣にコインパーキング有)
● Instagram:@kumonodaira_shoten
Web Komachi 様に取材・掲載いただきました。
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