INTERVIEW|プレステージ株式会社 様【後編】
小松です。今回は長野県に本社を構える損害保険・生命保険の代理店プレステージ株式会社様。 代表取締役社長の鈴木浩之様へお話を伺いました。 社員への愛溢れる熱い方です。今回は後編! |
会社を運営する中で大切にしていること
鈴木家には20の家訓というものがあります。幼少期、母親に起こされ朦朧としている中、弟と廊下に立たされ毎朝この家訓を言わされるのです。
その家訓が今の弊社のクレド。その20項目を今でも大切にしているのですが、その中で「全てを許す優しさがある」、「全ての人に感謝する」という言葉があります。
このオフィスにいると全ての人に優しくできる。お客様に対しても、仲間に対しても。もしくは、帰ったあと家族に対しても。そんなエネルギーがここで充電できるような空間が大切だと思っています。
私が昔よく言っていたのは「仕事美人になる」。
美しいものが僕は好きで。仕事によって喜びを得たり、責任が持てたり、または人の気持ちを知り、成長して脱皮を繰り返して人は美しくなっていくものだと思います。それが一番できるのが仕事。そういった意味で社員はみんな美しくなっていったと思います。
そうやって仕事美人になると言い続けた私ですから、このオフィスを通して家族にも友人にも誰にもしっかりと感謝ができ、優しくできる。それには、どうしても自分の心にある余裕や、自分も愛されている、大切にされているのだという気持ちがないと、人には返せないのです。
その温もりが感じられるようなオフィスだったらいいなと思っています。エネルギーに飢えてここに入ってきても、しっかりと充電して、それぞれの場所にまた帰れるような会社になったと思います。
ワークスゼロを選んでいただいた理由は
最初、お客様の知り合いの会社を紹介していただいて。私はそこでやろうと思っていました。
ただし、決して安い買い物ではないですから、他に2社、計3社に見積りをとることになりました。その中に偶然ワークスゼロさんが入っていました。お話しを聞いていく中で、御社の和田さんと出会いました。
和田さんはね、とにかく震えるんです(笑)。手も声も。今にも止めないと泣くのではないかと思うくらい。そのぐらい作ってきたものも、それを説明する彼女もとても真剣で。本当にいいものを作りたい!という気持ちに溢れていて。
もう、それを見せられると、その前には今ある企画のデザインとか、見積額とか全く関係なくなりました。
人はきっと何をやりたいかということ以上に重要なのは、誰とやるか、関係を持てるのかということ。今回のプロジェクトもそんな大切な空間を作るのであれば、和田さんのような社員がいらっしゃる会社とお付き合いしたい。このような想いで選びました。
写真:今回設計担当を務めた和田
今後の会社としての目標、個人的な夢
男、もしくは男の子は全く成長しません。59歳になっても。ずっと同じ目的と野望を持っているのです。それは「国とりゲーム」です。いつの時代もそう。何処の武将がどこの領地をとるか。
それが自分の実力、存在価値である。起業した社長もそれと変わらないのですよ。どれだけ売上を上げて、利益を出して、従業員を増やせるか。そして、どれだけちょっと謙虚で、偉そうにできるか。その戦いは永遠に終わらない。
…と思っていました。でも、年を取ったからなのかな、最近は純粋に従業員を幸せにしたい。規模を大きくするとか、売上を上げるとか、何位になるとか、表彰されるとか。なんだかどうでもよくなってきてしまって。
とにかく今いる社員、まだ見ぬわが社にきてくれる社員を幸せにしたい。そして辞めていく社員も、この空間に一時もいたことを誇りに思ってもらえるような。思い出になるような。いつまでも自分の目の裏に残像として残る様な。会社づくりをしていきたい。
実をいうと個人的な夢がありまして。
私はそんな長い間この会社に居ないと思います。創業社長なのでね、やっぱり特別な存在ですよね。自分が作った会社で100%株式を持てて、その瞬間から今に至るまで全てのリーダーシップを執り、決定権を持っている。
だから私が辞めるとき、社員にこれだけは強引にでも求めます。「社長と仕事ができて幸せでした」 この言葉はもらうよって。
もちろんただでもらわないように(笑)、そのとき気持ちよく言ってもらえるように今一生懸命やっています。
鈴木様、ご協力いただきありがとうございました。