INTERVIEW|飲食処 ばんや 様 【後編】
小松です!今回は、今年の4月に移転オープンされた飲食処 ばんや様のインタビューです。ご家族で経営されており、ばんやを入口に諏訪のまちを盛り上げたいという御三方の熱い思いを伺ってまいりました!後編です!
前編はこちら!
その後、宏祐様は ばんやさんに入られてから賞を受賞されていらっしゃいましたよね?
宏祐様:はい。その後ばんやへ入社してサーバーグランプリといって、居酒屋だけでなく様々な業種のサーバーが集まる大会で全国大会へ進み、優秀賞をいただきました。審査にはクレーム対応が多いのですが、お客様が求めているベストな対応をとにかく何パターンも考えていました。そういった考える癖をつけて、引出しを増やしていたら、ここでお客様が求めていることはこれだ!という答えや思考が出来上がっていきました。これも飲食が自分自身を成長させた、変えてくれた出来事ですね。
龍雄様:息子に対して一番感心したのは、コロナ禍でお店を閉めるかというときの出来事。休業要請に従うと補助金を貰えるのでよっぽど安定するわけです。材料費も人件費もかからない。経営者として瞬時に利益の計算はできます。休んだ方が断然会社にとってはいいはずなんです。
しかし、そこで息子は「ばんやというブランドの社会的責任がある」と言ったんです。周りもみんな休んでいる中、ここで休んだら諏訪に来た人は、観光客は、どうなるんだと。私はその一言を聞いて、安心して息子にばんやを任せられるなと思いましたね。親を超えるってそういうことなんだろうなと思います。
宏祐様:もともとこの辺りは日曜に休みの店が多くて、普段から店のやってない感というのは味わっていたんです。=絶望感でしたね。
これがコロナ禍でうちも休んだら諏訪は何もなくなっちゃうなって思ったんですよね。観光地にあるお店としての使命ですよね。
今回ワークスゼロにご依頼いただいたきっかけは何でしたか?
江身子様:過去に一度別のプロジェクトで、当時山﨑さん、伊藤さんにお世話になったんです。そのプロジェクトは無しになってしまったのですが。10年越しにまたきちんとお願いができてよかったです。
再度お願いした理由としてはやっぱり山﨑さん、伊藤さんをはじめとするワークスゼロさんのお人柄ですね。当時の伊藤さんではなく新井さんで正直戸惑いましたが(笑)、今では本当に新井さんにお願いしてよかったと思っています。何でも打ち明けられる関係というか。来るお客様には斬新で、この辺りにはないね!だとか、どこのデザイナーさんにお願いしたの?という言葉をいただきます。
新井:有難うございます!この録音をアラームにしようかな (笑)
最初に「お諏訪料理」「九蔵」というコンセプトを聞いた時から、すぐに構想は浮かびました。昨年松本駅前で「酒の宴」というイベントをお手伝いした際に、酒樽を積み上げたシンボルをつくったとき、これはいずれ絶対にどこかのプロジェクトでやりたい!と思っていました。そうしたら、こんなに早くご縁があって嬉しかったですね。皆さんのブレないコンセプトがあったからこそ実現したお店だと思っています。
今後更に挑戦したいこと、展望はありますか?
宏祐様:観光地として何ができるのかということを更に追求していきたいです。
具体的にはランチやカフェ事業ですね。諏訪はポイントとなる場所が意外と少ないんです。車がないと不便ですし。前の会社で間近でまちづくりを見ていたのでより強く思うんです。東京の町田がどんどん変わっていきました。1つの飲食店がまちを変えた。1つの会社がまちを変えた。ばんやはそういう影響を与えていける存在でありたいなと思っています。
新井:そうやってまちづくりを意識し始めたのはいつ頃ですか?
宏祐様:通っていた保育園、小学校がなくなったんです。その時にああ、何にもなくなっちゃうな。と思いました。自分のいた痕跡というか。それがとても寂しくて。嫌だなと漠然と思っているのではなく、自分がまちを豊かにしていくことを考えました。
だから、この町に住む人の生活が時間が少しでも豊かになる店を創っていきたいです。
ばんや様、ご協力いただき有難うございました!