INTERVIEW|あるが歯科クリニック 様
こんにちは、青柳です! 今回インタビューにお邪魔したのは、あるが歯科クリニックさん。一昨年オープンした「あるがキッズデンタルパーク」は、小児歯科・予防歯科に特化した保育園併設の歯医者さんということで、メディアで紹介されるなど大きな話題となりました。 国内でも指折りのインプラント・矯正歯科の権威、院長の有賀先生にお話を伺いました。 |
キッズデンタルパークを作った理由
今って昔に比べると虫歯はすごく減っているんですよ。かつて、昭和50年代とか僕が子どもの頃なんかは、もう老若男女虫歯だらけだったんですよね。でも今では、12歳児のDMFT(虫歯の平均保有数)っていうのは0.7本。そのくらいに虫歯って無くなっているんです。
でもそれに対してですね、顎顔面と言って特に上あごの発育が良くない子ども達がすごく増えています。いつもお口をぽかんと開けてぼーっとしているようなお子さん、結構いるでしょう。最近の子たちで多いのは、食生活が軟食化してきたことで上あごの発育が不十分で鼻腔が正しく広がらず、口呼吸になってしまっている状態。
歯並びの悪さとか噛み合わせの問題にも繋がるし、今社会的な問題になっている「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こしたり、さらに集中力の低下や体全体の健康・機能に様々な悪影響を及ぼすことが分かってきてるんです。
従来のワイヤー矯正は単純に見た目の歯並びを整えるものですけど、こういったあごの骨や顔の骨格全体を矯正する新しい矯正治療というのがかなり注目されていて、僕も毎週のようにセミナーや学会に参加したり、発表させて頂いたりしてます。
でもそれってまだかなり専門的な話で、世の中に周知されてるかって言うと全然されていないでしょう。だから「キッズデンタルパーク」を作ったんです。まずはここを入口としてデザインとかコンセプトで興味を持って来てもらって、虫歯予防っていうきっかけから新しい歯科治療を知ってもらう場にもなったらいいなと思っています。
クリニックを運営する中で大切にしていること
僕がセミナーの最後に必ず言っているのが「最も強いものが生き残るのではなく最も賢いものが生き残るのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」というダーウィンの言葉なんですけど。自分が変わらなくても周りはどんどん変わっていってしまうので、それならとにかく先を行って自分から変化していくというのが僕のモットーなんですね。
もちろん1人でするには限界があるので、色んな人を巻き込んでチームを組んで進むこと。例えば医院を作るならワークスさんにチームに入ってもらって設計施工をお任せするように、歯科医療においても、そういったたくさんの人の力を借りながらのスピード戦ですよね。単純にここでの患者さんに対しての診療だけではなくて、日本の歯科医療自体がどんどん良いものになればいいなと思って日々活動しています。