INTERVIEW|プレステージ株式会社 様【前編】
小松です。今回は長野県に本社を構える損害保険・生命保険の代理店
プレステージ株式会社様。代表取締役社長の鈴木浩之様へお話を伺い 社員への愛溢れる熱い方です。今回は前編! |
改装のきっかけをおしえてください
私は毎週土曜日に一人会議をしています。今週の戦略とか、一年を考える時間。
何処でするかというと、スターバックスです。カフェってお客さんが楽しく会話をしながら、美味しいコーヒーやお菓子を食べながらざわざわしている空間だと思っていたのです。
でも何か違う。そのときふっと思ったのが「静かだな、この空間って」。周りを見てみると、雑談をしている、食事をしている人より、ひたすらパソコンに向かって仕事をする姿、机に向かって勉強する姿が多くみられました。
「ざわめきの中で仕事や勉強をする」という概念が昭和の人間にはなかったので、とても新鮮で、スマートに映りました。そして、こんな環境で私の従業員も仕事ができたら、もっと自由な発想の中で「事務って、オフィスってこうでなきゃ」という固定概念に捉われず、自由度がとても膨らむのではないかと思ったのです。
そもそも私が何のために仕事をしているのかというと「人を喜ばせるため」。特に従業員の皆さんを喜ばせることが大好きで。社員の皆さんが喜んでいる姿が私にとっては「大好物で、ビタミンC」。
ですから、もしこの空間で従業員が仕事をできたとき、どれだけ喜んでくれるか。想像が膨らみました。
当たり前の常識から脱皮できたときに、当たり前ではない自分と出会えるのではないかと思いました。自分たちの環境を根本的に変えてみたいなと思ったのが一番大きな理由です。
それと、どこの業界もペーパーレスに取り組んでいる中、金融業界はがっつりペーパービジネス。ただ、これをどうしても無くしていかなければならない時に「なくせるインフラをどうやってつくれるか」という考えも動機の一つとなりました。
改装の中で大切にしたこと
私たちは色んな選択肢の中で自分の希望をもっています。
洋服を買うとき「私は明るい色が好き」「僕はシャープなデザインが好き」など、自分の意見は必ず存在します。でも、それが叶った時あれ?なんか似合わないな、思ったのと違うなという時ってありますよね。
一方でプロの目。お客様の雰囲気、体形にはこれが一番お似合いになりますよと選定してくれる。このプロの目は自分自身が主観的に見てきたものと違い、客観的に色々な経験値の中で培ってきたもの。今回の改装では、そんなプロの意見に素直に耳を傾けてみることを大切にしました。
私たちが今回ワークスゼロさんに伝えたことは「形のもわっとしたコンセプト、雰囲気」。それをプロの手としてどれだけ具現化してくださるのかということがとても楽しみでした。
自分たちらしいオフィスって私たちもよくわからない。でもワークスゼロさんは、私たち以上に良く知ってくださっていました。
日本人は知らない日本の美しさを、外国人が多くを語れることに似ていると感じます。
社員のみなさまの反応は?
「わあ、すごい!!」第一印象は非常にシンプルでした。私はその声の方が大切で。
どんな素敵なオフィスを作っても一週間経てば、必ず機能性や使い勝手に目がいってします。そのオフィスが持っているそもそもの美しさよりも、少しずつ現実に引き込まれていってしまいます。だからこそ、最初の「わあ、すごい」を忘れないでいたい。それが聞けてよかったと思います。
細かいことを言えば、各々の席をもたないフリーデスクにしたことで、今まで足元に置いてあった荷物もなくなりました。私は毎朝5時に出社します。何もないこの凛とした空間。今まであったはずの紙の資料、足元にあった荷物も何もなく、ワークスゼロさんから頂戴した生まれたままの姿が今でもちゃんとあるのですね。それを見るのがとても幸せです。
私自身決して若くないので、もうそんなにこの会社に残してあげられるかわかりませんが、このオフィスは私が社長だった時代に残してあげられたものだなという自負は永遠に続くと思います。
それから、このオフィスは御社の和田さん、弊社のリーダである太田がつくり上げたオフィスだと今でも思っています。
太田と僕はこの13年間共に戦ってきた、生きてきた人生最高の友人。彼女は退職希望をずっと持っていました。でも「退職するのはこのオフィスをつくり上げてから」。そう言い続けていました。退職した後も、この空間に居る限り、心の中で彼女の温もりを感じながら仕事ができるのはとても幸せです。
次回へ続きます… !