INTERVIEW|THE BARBER NAKAYA 様
お店を改装しようと思ったきっかけ
このお店は父の代からやってまして、私が二代目。今年で52年目になります。
形態としては理容室で男性のお客様がほとんどなので、男性にとって居心地のいいサロン、男性が行きたくなるような格好いいサロンを作りたかった。それで行きついたのが個室に特化することだったんですね。
男性向けで個室に特化したサロンというのはこの辺りにはまだ無くて、まあ挑戦ではあるんですけど、追っかけではなく一番初めにそういうサロンを作りたかったので。15年ほど前にも一度改装してるのでお店自体はそんなに古くはなかったんですけど、そういういう思いがあって今回のリニューアルを決めました。
個室リニューアルの反響はいかがですか?
工事中は3週間ほどお休みを頂いていたので、今のところ既存のお客さんを接客するので精一杯なんですけど、おかげ様でご好評頂いてます。
個室化するといっても、どの程度閉じた空間にするかというのは結構悩んだところで、結局は空調なんかの関係もあって半個室のような形になったんですね。でも意外と、実際にここに座ってみると「周りの物音が聞こえる方が安心する」っておっしゃる方が多くって、この感じでちょうど良かったのかなと。
段々に慣れてきて個室を好まれるお客様が多くなれば、もう全て完全個室にして、例えば自分の好きな音楽を聴きながら施術を受けてもらうとか、よりお客様がリラックスできる空間にできればいいなと思ってます。
ワークスゼロのデザインはいかがですか?
ワークスゼロさんとの最初の顔合わせで「どんな感じにしたいですか?」って聞かれて、確か私は「バーのようなバーバーを作りたい」って言ったんですよね。もともとこういうアンティークなものが好きで、ちょっと重厚感のある書斎のような感じに仕上げてもらったんです。外からも見えるディスプレイ棚は、昔うちの親の代に使ってたバリカンとかシェービング道具とかをちょっとアンティークっぽく並べて、歴史を感じてもらえる雰囲気にしてます。
ターゲット層としては30代から50代のちょっと美意識の高めの大人の男性というつもりだったんですけど、意外と高校生とかも「いいっすね!」って来てくれたり。昨日なんか小学生くらいの男の子にも格好いいって言ってもらいましたし、男性にとって年齢層問わずにかっこいいって感じるデザインなのかも。以前からBGMでジャズを流してたんですけど、より一層ジャズが似合うサロンになったなと思いますよ。
すごいいい感じのお店を作ってもらって、担当の新井さん、宮澤さんに感謝ですね。工事中も毎日のように来てくれてたし、何かあればすぐパッと対応して下さってね、非常にありがたかったです。
今後の目標は?
やっぱり若い人たちにもっともっとメンズサロンの魅力を知ってほしいですね。
美容サロンと比べて、理容室って何となくちょっとダサいというか、古い感じのイメージがあるじゃないですか。もうそこを正面から変えるようなお店にしたくて、店名も敢えて「THE BARBER」と頭に付けました。
理容師さんを志す人も減ってきてますし、未来の後継者を育てる意味でも、もうちょっと格好いいメンズサロンが増えればいいですよね。憧れを持ってもらいたいなら、単純に「格好いいな」って思ってもらわないと。格好いいサロンに行って、そこで仕事でしている人が格好良ければ、そういう道に進む若い人たちも増えて来るんじゃないかな。そのきっかけになるようなサロンになれたら、嬉しいですよね。