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2023.06.09

【初めてのお店づくり】一番知りたいお金の話。店舗の設計施工の費用の差はなぜ生まれる?

「見積りお願いします!」の前に…

普段何か大きなお買い物をするときは、まずは当然のことながら業者さんに見積りを出してもらいますよね。でも、ちょっと考えてみてください。
車屋さんで車を買うとき、電気屋さんで掃除機を買うとき、商品はもう出来上がって店頭に並んでいて、お値段もメーカーの「定価」として基準が決まっています。
一方で設計前の店舗工事の見積りというのは、まだ出来上がっていないどころか、内容も決まっていない状態の商品に金額をつけるということなのです。

例えば、間取り・使用する素材・設備・施工方法、さらに細かく言えばコンセントの位置・看板のサイズ・照明の数…。
当然ながら見積りをする会社によって内容はバラバラで、全体金額だけを見て判断するのはかなり無理があることが分かると思います。

では、どこで判断するべきか。

まずおすすめするのは、設計をする会社との打合せの初期段階で、きちんと工事にかけられる予算や費用の上限を伝えることです。
お互いがお腹の探り合いをしていても、まず良い結果にはなりません。
誠意のある会社であれば、その予算内でどのようなプランが可能か、どこを削ると効果的にコストが抑えられるかを提案してくれるはずです。

また「店舗の設計施工に慣れている」というのも重要視したいポイント。
例えば同じ建築でも「居心地よく住む」ことを目的とした住宅設計と、「集客する/働く」ことを目的とした店舗設計ではノウハウが異なります。
見積り金額だけ見て店舗に慣れていない会社にお願いしたら、最後に追加費用がかさんでしまった…ということにならないよう、価格だけでなく実績やサービスも比べ、より信頼できる会社を選ぶことが大切です。

設計施工にかける予算はどう決める?

お店を開業するとなると、初期費用として様々なコストがかかってきます。

例えば…

物件取得費(保証金や仲介手数料・前家賃)
お店の建物に関わる内装、設備工事費
お店で使用する備品や機器の投資
開店後3か月間を目安とした運転資金
チラシやWEBページ等の販促にかける広告費
人材の募集費 等々

もちろん費用はなるべく抑えたいところですが、事業として軌道に乗せるためには始めの投資がかなり重要。
「すべてを切り詰める!」というよりは「どこにお金をかけたいか」を考え、メリハリをつけて予算立てを行うことが必要になってきます。

投資に対してどれだけ費用対効果があるかを考える

例えば、家賃が高くても立地が良ければ広告費を抑えることができたり、最新の機器を導入することで人件費を減らせる場合もありますね。
大切なことは、ただ金額だけを見て「安い」「高い」と判断せず、その後のランニングコストも計算に入れた上で、投資に見合った集客・回収が見込めるかどうか?という視点を持つことです。

お店をつくる会社選びの際にも、これらのお金のことをどこまで相談できるのかは会社によって様々。
特に初めてのお店づくりの場合は決めなければならないことが山積みなので、相談に行った際にどのようなサポートをしてもらえるのか聞いてみると安心ですね。

・・・

さて、今回は気になる費用についての考え方をまとめさせていただきました。
デリケートな部分ではありますが、最も現実的なところでもあるのが「お金のはなし」。何か参考になりましたら嬉しいです。

次回は、実際に会社に相談に行く際に気をつけるポイントをまとめます。

目次

      00  はじめに / このコラムについて

      01  設計・工事会社の種類と特徴

      02  費用の差はなぜ生まれる?
           ▲ 今ここ! 

      03  相談に行く前に準備しておくこと

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      MITSUI. A
      デザイン事業部

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